外国人カップルの子供がフランス国籍を取得するまで

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日本人の重国籍

私達、日本人には2重国籍は、残念ながら今も認められてはいない。
だが、その子供が22歳になるまでどちらかの国籍を選べる猶予はある。フランスで生まれ、フランスの教育を過去10年間受けてきた子供達は、たとえ両親がフランス国籍所有者でなくてもフランス国籍の申請をすることはできる。
重国籍の条件は在フランス日本大使館のサイトをご参照ください。

フランスで育った娘に「国籍はどちらがいいか?」と聞いても、勿論ピンとこない。
書類関係は、日仏カップルのお子様達とは、提出すべき書類は多いし、やり方も異なります。
フランスに移住をして間もない頃、義理の姉から「フランスで生まれた子は、自動的にフランス国籍をもらえる」と聞かされ安心していた。しかし、これは大間違いだったのです。彼女は知る由もない。彼女は既に、フランス国籍所有者=フランス人なのだから。

 

いざ、フランス国籍申請

まだ我が子が小学校低学年のある時、パリ市役所に出向き、子供達へフランス身分証明書を発行してもらおうとお願いに行くと、門前払いを食らったのです。そう、私達の様に、フランス国籍を所有しない父親ないし母親の子供は、フランス国籍を申請できるまで、きちんと順序を踏まなければならなかったんです。
まず、子供が13歳の誕生日を迎えなければ、フランス国籍を申請できる証明書の発行を裁判所にしてもらえない。13歳~17歳の間にやっと自主国籍申請ができる権限が与えられるのです。裁判所の発行する、Certificat de nationalité(フランスで出生したので、フランス国籍を申請する権利があると書かれた証明書)を手に入れなければならないのです。それと驚いたのが、この証明書を手に入れるには両親が必要となる事です。
つまり、母親が申請時に出向いたのなら、受け取り時には父親が必ず来なければならない。(2人揃ってこれるのなら尚更良い)。
もちろん、受け取り時には子供が絶対来なければならない。

私が、「離婚してしまっているカップルはどうなるのですか?」と聞くと、「離婚をしても、学校の休みをそれぞれの家で過ごすという決まりがフランスにはあるでしょ?」だから、来れるはずだと、、、それでもわたしは、負けじと、「離婚をしてから、必ずしも連絡を取り合えているとは限らないし、フランス国内に相手方がいるかもわからない場合はどうなる?」と興味本位で聞くと、思いっきり嫌な顔をされたが、「その場合は、子供が16歳を迎えるまで待ってから申請したら良い。そうすれば子供自身がサインできるから。」なるほど納得。

息子の国籍申請は、2年前に済ませ、今は無事フランス国籍が認められ、フランス人と同じ身分証明書を保持している。その息子が、ピクニックに友人達と行き、酒を飲み酔っぱらって身分証明書をなくしてしまった。。再発行をお願いに至るまで、大変な苦労があったので、それはまた次回に書きますね。

 

申請時に必要な手続きと書類

まず、娘の場合は、日本国籍を保持しておきたかったので、申請は18歳の誕生日を迎えてからの申請でした。以前、子供達が所有していた身分証明書は、Titre de républicain。5年毎の更新となりますが、18歳の誕生日の前日までの有効期限でもあります。そう、娘の場合はこの18歳の誕生日を過ぎるのを待っていたのです。私は92県の、裁判所へ出向きました。気をつけなければならないのが、92県の窓口は月曜日と木曜日の朝9時~12時のみの営業。
着くとまずは荷物検査+ボディチェック。何故来たのか理由を言って、整理番号をもらいます。以前は、整理番号など無かったので、着くと誰が待っているのか把握して、自分の順番を待っていました。でも、順番を抜かされた事は一度もありません。自分の順番になると、窓口へ行き、国籍申請に関して必要な書類を教えてもらいます。「身分証明書の期限は昨日で切れてます」と自分からせつめいすると、、、問題発覚。窓口のお姉さんが目をまん丸にして、「どうして切れる前にこないの?」と驚かれてしまった。「18歳の誕生日前、すなわち有効期限前に申請してしまうと日本国籍を破棄したことになってしまうんです。18歳以降に申請すれば、重国籍となり22歳まで国籍の選択猶予があるんです。」そう説明すると納得してくれました。
それからたて続けに、「お子さんはフランスで生まれたの?フランスの教育を10年間受けたのかしら?あなた、婚姻はフランス?」と質問されました。
この3点の質問に関し、私の回答が条件に満たしていたので、申請の仕方を説明してもらえました。
フランス国籍を所有しない親を持つ子供は、出生地がフランスである事+フランスの教育を10年間続けて受けたもしくは、合計で10年間受けた年月がある事が条件の様です。

私が、申請時に必要であった書類は下記の通りです。

①申請者の出生証明書(3か月以内)(オリジナルを提出)
②親の婚姻証明書(3ヶ月以内)(オリジナルを提出)
③過去10年間の学校の在籍証明書(オリジナルを提出)
④両親の身分証明書
⑤住んでいる所を証明できるもの→家賃の支払い証明書や電気料金の支払証明書
⑥1枚の証明写真(最近撮ったもの)
⑦居住証明書(私が独自で作成し、サインして提出しました)

上記すべての書類は事前にコピーをし、当日はオリジナル+コピーを持参しなければならないのでご注意ください。
①~③は、オリジナルを提出しなければなりませんでした。窓口の方曰く、この3つの書類は、また新たにオリジナルを手に入れる事が出来るからだそうです。④と⑤はオリジナルを見せて、コピーを渡しました。これで必要な書類は受理され、受け取りは3か月以内に裁判所の発行する、CONVOCATIONが郵送されてくるそうです。「受け取りに来てください」って書類です。「日付の設定はないので、窓口の営業時間内に取りに来ればよい」と言われました。

受け取りまでの日数

なぜ、3か月も裁判所側は必要なのか?その理由は、過去10年間に在籍した学校へ連絡を取り、きちんと在籍していたのかを確認するから、日数を要すると説明されました。「在籍証明だけでは不十分なんだな」と感じました。証明書を受け取れるのが楽しみです。